たそがれ三吉

網戸に登るサンキチくんも
さすがに、窓から外に出られないことを
悟ったらしい。

でも、まだ、未練があるようだ。

窓のそばでウニャウニャ、ニャオ〜と
騒いでいたサンキチくんが静かになった。
ふと見ると、佇んでいるではないか。

黄昏れている。
まだ子どもなのに『たそがれ三吉』か。

その目で、何を見ているのか。
その背中で、何を語っているのか。
って、映画のコピーじゃないぞ。

「サン、おいで！」と呼んだら
ウッニャ〜と走ってきた！

この黄昏時（たそがれどき）。
夕暮れや夕方であるが、何か寂しくなる時間帯である。

医学的にも証明されているらしく、
ある細胞の反応によって、心理が不安定になったり
思考能力も低下する時間帯らしい。

人間と同様に、ネコも寂しくなるのだろうか。




背中の白い部分がハート型だったらね。ちょっとくずれてるのね、惜しい。


【今日のニャンゴロ句】
泣きたいときは、思いっきり泣く。
笑いたいときは、大笑いをする。
ＴＰＯはあるが、感情は素直に出した方がいい。